ピルとのうまい付き合い方

ピルは女性にとって重要なツールのひとつ。ただ避妊だけに効くと思ってる人もいるかもしれませんが、月経痛等を解消してくれる効果もあります。ピルについて正しい知識を持ち上手に付き合っていきましょう。

経口避妊薬(COCP)ピルと使用中止について

日本では一般にピルと呼んでいますが、正式な名称はcombined oral contraceptive pill(COCP)、日本語では混合型経口避妊薬といいます。COCPは1960年代にアメリカで開発され、ヨーロッパでもすぐに避妊薬として承認されました。しかし日本では、月経困難症の治療薬としては使われていましたが、避妊薬として認められたのは1999年のことです。新薬承認に時間がかかる薬事行政の問題のほかに、日本独特の倫理観も承認に手間取る理由になったと考えられます。
COCPは現在では世界中で1億人の女性に使用されています。アメリカでは3割程度の女性がピルで避妊しているとされますが、日本では避妊方法にピルを使う女性は1%程度です(2006年、日本家族計画協会のデータによる)。日本では原則としてCOCPを店頭では購入できず、医師の処方を受ける必要があることも、普及の妨げになっています。ピルを正しく使用した場合の妊娠率は0.1%とされ、他の避妊方法よりも確実ですが、飲み忘れのリスクがあるため、国や地域によって妊娠率が異なります。十分な知識のない低開発国ほど、避妊に失敗する確率が高いと言われています。
ピルの服用を中止した場合、通常は1か月以内に妊娠が可能です。ピルの服用が原因で不妊症になったり、胎児に悪影響が及んだりすることはありません。しかし人によっては、服用を中止してから半年以上も無月経になるケースがあります。服用を始める前に生理が不順だった人は、中止してからも周期が不規則になる傾向があるようです。しかし不妊の原因はピル以外にも色々考えられるので、不安を感じたら産婦人科を受診したほうが良いでしょう。